ケト(金森式)

ケト&筋トレのセット行動

■金森式やりながら筋トレ効果ある?
■プロテインは飲んでいい?
■トレ中なら、糖質ありって聞いたけど?

ケトジェニック(金森式)やりながら、こんな筋トレにまつわる疑問はありませんか?

上の■3つは、実は全部僕もいろいろ悩んで、試行錯誤していますから、世の中の「ケトジェニックあるある」じゃないかなと思っています。(笑)
僕はケトジェニック(金森式)に関しては、世界中の書籍やWebでかなり調べて、更に自分の体で人体実験をしていますが、理論通りにいかない事がとても多くて失敗の連続ばかりなのです。
そこで、このブログでは僕の失敗と成功の実話をベースに、僕の試行錯誤を共有したいと思いますので、無理なく無駄なく目標達成の参考にしてくださいね。
では、スタートします!

ケトジェニック中の筋トレってあり?

結論:ありです!

まず、いつも通りブログの構成と理解をしやすくするために、結論からお伝えします。
結論:ケト&筋トレは、ブレーキとアクセルを同時に踏む感じなんです。だから・・・
■本当は、ブレーキとアクセルどっちかにした方が効率は良い
■プロテイン(タンパク質)は最優先で摂取する
■高重量トレーニングには、やはり糖質が必要

金森式は治療のレベル

ケトジェニックは、1920年代にてんかんの治療の一環で生まれた食事療法です。
もちろん日本ではありません。おそらく英国なのかなと思ってますが、ヨーロッパだと思います。
療法として生まれてるから、糖質の管理も「0か1」みたいな事はなくて、人それぞれに調整をするはずですから、本来ケトジェニックだって、そうあるべきですよね。
だから、ケトジェニックには糖質制限のレベル(説)はたくさんあります。

一日に摂取して良いとされる糖質量のレベルは・・・いろいろです。個人の代謝レベルに依存してます。
■~10gまで
■~20gまで
■~50gまで
■~90gまで
■60~120g程度

こうなってくると、自分がどれだけ糖質を食べてよいものか?全く分からなくなりますよね。
因みに、最も厳しい糖質制限を求めているのは、金森式ダイエットなので、よく「断糖」って言葉を使っていますよね。
金森式では、一日に10gまでの糖質しか摂取できないので、食べられる食材もかなり制限がかかってしまいます。
僕もやってみましたが、修行僧もしくは完全に治療のレベルだと思いますね。

そもそも、「人の体は十人十色」ですから、数字できっちり「何グラムまで」みたいに割り切れるものではありません。上記■の糖質gの調整は、自分でやってみて、どれが自分に最適なのか、正解なのかを結局は試行錯誤するしかないのだと思います。

話を戻しますが、元々ケトジェニックの数字は、目安です。
では、何の目安だと思いますか?

正解は、ケトーシスを維持し、離脱しない為の目安です。
これがミソです。
ケトーシスから離脱してしまうと、ケトジェニックではないし、もちろん金森式ダイエットでもないのです。

ケトーシスには強弱

ケトーシスって何?と思われてる方のために、復習しましょう。

ケトーシスとは、断糖(糖質制限)することで糖が体になくなっているから、体脂肪を燃やして生きて行こうよって状態のことです。ちょっと、医学的な言い方とは異なるかも知れませんが、僕なりに分かりやすく表現にしてみました。

つまり、ケトーシスを維持することがケトジェニックの最低ラインです。
ケトーシスを維持している限り、体は積極的に体脂肪を燃焼できる状態でいることになります。
ですが、ケトーシスにも「幅」があります。

強いケトーシスと、弱いケトーシスです。

強弱は、何の要因で決まるかと言うと、一日に食べている「糖質量」次第になってくるんです。

糖質10gしか食べない▶強いケトーシス▶体脂肪が痩せやすい

この理屈は何となくお分かりだと思います。
糖質が極わずかしか入って来ないから、体は体脂肪を燃やしてエネルギーにし、生命を維持します。

逆に・・・

糖質60gも食べちゃう▶弱いケトーシス▶体脂肪が少しだけ痩せる

糖質を60gも食べていると、体は最も効率が良い糖を優先してエネルギーにするので、体脂肪の燃焼は、後回しにしてしまいます。よって、ケトーシスではあるけれど、ガンガンには体脂肪は減りません。

減量目線では、間違いなく「強いケトーシス」の方が、効率良く減量できることになります。

では、筋トレ(筋肥大)の目線なら、どうでしょうか?

「マルトデキストリン」は効く

僕の筋トレの目的は、見せる筋肉を重視した筋肥大です。
筋トレの詳細については、その方面のプロに任せますが、ケトーシス中の筋トレ効果は、MAXではないと感じています

僕の失敗(完全な失敗ではないかな?)談を聞いてください!
僕は、ケトジェニックを初めてやって3日目には呼気からケトン体を検出できました。
その後、4週間ずっと安定してケトン体を検出し続けていましたが、減量効果はたった3キロ弱。水分が抜けた後の3週間で1キロ位しか落ちなかった計算です。
その原因は、糖質の食べ過ぎだったと思います。

僕の場合は、呼気から常に20ppmのアセトンを、定期的に検出していたのですが、弱いケトーシスだったのですね。
弱いケトーシスの原因は、糖質の食べ過ぎなんですが、これは意図的に食べ過ぎていたのです。

意図的ってところが、ポイント。
僕は、意図的に「マルトデキストリン」を筋トレ時に飲んでいたからです。
マルトデキストリンとは、でんぷんを精製したグルコース(ブドウ糖)のこと。最も効率の良い糖質そのものです。

体内の糖質が足りなくなると、体(たい)たんぱく質分解という現象(糖新生)が起こり、筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとします。そうすると筋トレしているつもりが逆に筋肉量を減らすことにも繋がりかねないため、トレーニング前に十分な糖質を摂取しエネルギー不足にならないことが重要です。トレーニングを行う時間を狙ってしっかりとしたタイミングで糖質補給を行う必要があります。(大正製薬Webより引用)

このマルトデキストリンの摂取は、減量面だけで評価されると、失敗と言われても仕方ありません。
しかし、筋トレ面では、成功と言っても良いのです。

この減量と筋トレの両立が難しい・・・わけです。
車がブレーキを踏みながら、アクセルも踏む・・・状態。
体脂肪を徐々に燃やしながら、筋肥大をさせる。
ただし、踏み加減を間違うと、ケトーシスから離脱してしまうのです。

僕の失敗(成功?)談の追記です。
筋トレ時の、スペシャルドリンク内の糖質量です。このドリンクをほぼ毎日朝4時半から約1時間かけて飲み干していました。
■マルトデキストリン:25g
■BCAA:2g
■EAA:3g
糖質合計:30g

タンパク質は天然から

最後に、プロテイン摂取についてなんですが、できるだけ「天然の食材」からタンパク質を摂りましょうね。
この部分って、意外な盲点なんですよ。
経験上、添加物が多い食品を多く摂ると、ケトジェニックは失敗します。
特に、金森式ダイエットでは、食品添加物を厳格に制限しているのです。

理由は、ズバリ「体調が悪化する」から。

もともとケトジェニックでは、脂質の制限がとても緩やか。
だから、お肉も好きなだけ食べられますよね。

牛肉、豚肉、鶏肉の様々な部位、ホルモンだってしっかり食べられますし、乳製品も摂り過ぎなければ大丈夫。
無糖ヨーグルトやチーズ、生クリームなどもOKです。

だから、プロテインパウダーには、できるだけ頼らないように工夫してみて欲しいです。

僕もプロテインパウダーを、定期的に買い貯めしていた頃がありました。
皆さんもご存知のマイプロです。
ゾロ目のセール日には、ホエイプロテインの箱が3箱届いた時もありましたが、今は購入していません。

僕の失敗体験と言うか、若気の至りと言いますか、当時はプロテインは効率よく、凝縮したものの方が便利で良いって思っていました。
一日3回を食間に定期的に飲んでいましたが、僕には無駄だったようです。多分ですが、回数だけ多くても、全てのプロテインパウダーを「消化・吸収」できてなかったからだと推測しています。

今の僕は、リアルフード(天然の食材)からが中心です。プロテインパウダーは、一日に1回摂るか摂らないか位まで減らしていて、以前よりも計算上のタンパク質摂取量は、半分くらいまで減っているはずです。
それでも、筋肥大のペースは落ちていません。むしろ上がっている感があるのです。

筋肥大するの?

はい!します。間違いなく筋肉は合成され、肥大します

ただし、時間対効果的に言うと、ベストではないだけです。
理由は、大事なので、何度も言いいますが・・・
車がブレーキを踏みながら、アクセルも踏む・・・と速く走れないのと同じ原理です。

スピードが出ないだけです。
スピードは出ないけど、「ケト&筋トレ」を僕がおすすめする理由が1つあります。
それは「24時間365日カッコいい」を目指せる方法だと思うからです。

プロのフィジーク選手やボディービル選手のボディーメイクの方法をご存知だと思います。
彼(彼女)らは、増量期減量期を繰り返します。
増量期は、質の高いトレーニングと高カロリーな食事で筋肥大させます。
そして、減量期には、カロリーとPFCを厳密に管理し、極限まで脂肪を削ぎ落としつつトレーニングも継続します。
この繰り返しで、人間離れした体を作り上げています。

「ケト&筋トレ」では、増量期と減量期を同時にやっている感じです。
効率は落ちますが、増量期特有のバルク感は必要なくなるので、「24時間365日カッコいい」感が出やすいのではないでしょうか?
(あくまで、個人の見解なのであしからずです。)

最後にまとめ

ケトジェニック(=金森式ダイエット)は、今でもまだ主流である「低脂肪&カロリー制限ダイエット」とは、アプローチが全く異なります。
断糖を厳格に実行して、勇気を出して脂をドンドン食べると、体脂肪を減らしながら、同時に筋肉合成も可能です。

でも、ケトジェニック(金森式)が「筋肥大の面から」のベストチョイスでは決してありませんよ。
これは、皆さん感覚的にもお分かりだと思いますが、僕の経験からも言い切れます。

ケト(金森式)中の筋トレは、増量と減量の真ん中を取った方法だからです。
車で例えるなら、「ブレーキを踏みながら、アクセルも踏んでいる」感じですね。
とにかく筋肥大を最優先したいならば、糖質を十分食べながらインスリンの力を借りて増量する方が、早いし安いです。

最後に、個人的な経験と感想でまとめます。
ケト(金森式)と筋トレの同時進行は、増量期とか減量期とかを余り作らずに、年間を通じて自分の理想的な体型を維持しながら、少しづつ筋肥大と除脂肪(ボディーメイク)を続けたい人に向いた方法だと思います。

ケト&筋トレは「24時間365日カッコいい」を目指すなら、ベストな方法だと思っています。

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