金森式ダイエット（ケトジェニック）とは、断糖高脂質食の食事ですが、「高脂質」な食事の部分が難しい場合が少なくありません。なぜなら、低脂質の食事を日頃から食べ慣れている人にとっては、脂質をたくさん食べることには抵抗があるものだからです。
今回は、ケトジェニックに適した良質な油を紹介します。
積極的に食事や間食に取り入れて、あなたの金森式ダイエットに生かしてみてください。
金森式ダイエット中に脂質を上手に摂る方法
ココナッツオイル
おすすめ利用法
ドリンクに混ぜて
ココナッツオイルは、ココナッツ果肉から作られるオイルです。一般的に動物性脂肪にしか含まれない飽和脂肪酸を多く含むため、常温では固体です。このオイルは、煙点（煙がで始める温度）が比較的低いので、揚げ物や炒め物のような高熱調理よりも、焼き物や弱火調理に適しているようです。
また、ココナッツオイルの特徴は、独特の甘い香りで、甘みはないのにほのかな甘味さえ感じる良い香りです。しかし、好き嫌いもあります。もし、風味のないココナッツオイルが欲しいなら、ココナッツを精製したオイル「MCTオイル」をおすすめします。ほぼ無味無臭な食品に精製されています。
MCTオイル
おすすめ利用法
お気に入りのティーやコーヒーに混ぜて
MCTオイルは、上記ココナッツオイルを蒸留し中鎖脂肪酸100％に精製したオイルです。この中鎖脂肪酸は、一般的な油よりもすばやく消化・吸収され、すぐにエネルギーになりやすいという性質があります。
持ち運びしやすいパウダー状の製品もあるようですが、乳製品タンパク質、炭水化物、充填剤、甘味料などを添加されているので、オイル状の方が人気があるようです。
オリーブオイル
おすすめ利用法
ティースプーン一杯を直接
おすすめ利用法ティースプーン1杯から大さじ1杯（ティースプーン3杯）のオリーブオイルを摂取すれば、胃を荒らさずに効果を得られます。タイミングはいつ飲んでもいいのですが、朝一番の空腹時がいいという人が多いようですね。
ケトジェニックのメインオイルと言っても、過言ではありません。オリーブオイルは、もともと脂肪分の多いオリーブの実から搾油したものです。最も健康的なオイルの1つとして広く知られており、おそらく食品全体の中でも最も健康的なものの1つと言われています。エキストラ・バージン・オリーブオイルは、オリーブの実から最初に搾油されたオイルです。一般に、最も加工度が低く、品質も最も高いグレードになります。
金森式ダイエット（ケトジェニック）で「脂質」を十分に摂取するためには、料理にオリーブオイルを多めにかけるとよいでしょう。世界的には、生でダイレクトに味わう食べ方が好まれています。食べ慣れた料理にプラスするだけで、風味とコクがアップして新しいおいしさに出会えます。下記の通り、どんな料理とも相性が良いので、価格面からもかなり幅広く活用できるオイルです。
◇サラダのドレッシングやマリネ
◇パンにつけて
◇グリル野菜や温野菜にかけて
◇卵かけご飯や納豆、冷奴に
◇バニラアイスやアップルパイなど、スイーツに
◇アヒージョなど、油を味わう料理に
オリーブオイルのグレード
エキストラ・バージン＞バージン＞オーディナリー・バージン＞ランパンテ・バージン
※日本に一般的に流通しているのは、主に上位２グレードのようですから、どれを選んでも安心のようです。
アボカドオイル
おすすめ利用法
あなたのスムージーに混ぜて
アボカドは、そのまま生で食べても最高のケトフレンドリー食材で人気がありますが、圧搾して作られるアボカドオイルも、優れたケト食材のひとつです。濃厚でナッツのような風味がソテーや炒め物を引き立て、煙点が高いため、焦がさずカラッとした揚げ物も作ることができるそうです。アボカドオイルの欠点は、オリーブオイルやココナッツオイルより多少高価な点かも知れません。
◇スムージーに加える
◇サラダに垂らす
◇お菓子作りに
◇自家製マヨネーズに
◇焼く前の野菜に垂らす
◇スープにかける
グラスフェッドバター
おすすめ利用法
完全無欠コーヒーに
バターは不健康な食材として敬遠されがちですが、乳脂肪分80％以上からできているため、高脂肪であることは間違いありません。特に、グラスフェッドバターには、健康上のリスクと相殺するようなメリットがあるようです。
例えば、一般的なバターよりも飽和脂肪酸が少なく、不飽和脂肪酸が多く含まれています。これは、穀物飼料ではなく、牧草のみを餌として放牧された牛の乳を原料としているからです。適度な量のグラスフェッドバターを摂取することは、一般的なバターを摂取するよりもメリットが多く、リスクは少ないという研究結果があります。
ギー（Ghee）
おすすめ利用法
完全無欠コーヒーに
ギーは何世紀も前から存在するスーパーフードで、その健康増進効果から多くのインド人の食生活の主食となっています。ギーは、通常のバターよりも風味が豊かで健康的なバターなのです。抗酸化作用と免疫システムを高める効果がありますから、他の油脂の代用品としても最適です。毎日の食事に取り入れて、自分好みの楽しみ方を見つけてみてください。
※アレルギーを引き起こす乳製品のタンパク質が微量に含まれている可能性があるため注意が必要です。
まとめ
金森式ダイエット（ケトジェニック）では、炭水化物（糖質）を大幅にカットしますが、その代わりに脂質の摂取量を大幅に増やさなければなりません。しかし、現代社会では、「脂質を食べると太る」と言った部分だけがクローズアップされてしまうので、脂質の摂取に戸惑う方が多いのです。
上記のような、良質な脂質を毎日の食事に取り入れて、金森式ダイエットの成功の鍵である十分な脂質を確保するように心がけましょう。
また、食事制限だけでは痩せにくい体質の人も多くいます。食後のゆるっと運動などで血糖値を下げると、金森式には効果的ですよ。
