ケトジェニック(金森式ダイエット)には、難解な言葉が多いようです。治療のために海外で生まれた食事方法だから、英語もどうしても多くなってしまうし・・・。そこで、基礎になる言葉を厳選してまとめました。
用語 | 説明 |
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糖新生(とうしんせい) | 低糖質状態の体では、生命維持に必要な血糖値を保つために、肝臓でタンパク質を分解して糖質を作ること。 |
ダーティケト(DKD) | ダーティ・ケト・ダイエット(DKD)での食事制限は、糖質量を「1日50g以下」にするだけ。それ以外の制限がないから、ファストフードも食べられる。 因みに、マクロ(PFC)=26.0g 28.3g 41.8gのビックマックも一日1個なら食べれちゃう計算。スタンダードケト(SKD)だと、20g以下が必須。標準ケト(SKD)とダーティケト(DKD)を交互に行ってもケトーシス維持できれば、私はありだと思う。 |
ケトーシス | 体が糖質の代わりに脂肪をエネルギーとして使用する代謝状態のこと。食生活を見直し、断食などを行うことで、より早くケトーシス状態に入れる。また、特定の検査や症状によって、ケトーシスか否かを判断することができる。 ✱炭水化物は20g以下必須。 ✱タンパク質は、体重の1.5倍g程度まで可能。 ✱残りを脂質に割り振って、メンテカロリーを維持すること。カロリー制限を最初行うとバテる。 |
ケトン体 | アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称。ブドウ糖と同じく、人が持つエネルギー源の一つ。体脂肪を燃やして作り出されるエネルギー源なので、欧米を中心にダイエットで注目されている。 |
標準ケト(SKD) | スタンダード・ケト・ダイエット(SKD)では、糖質量を「1日20g以下」、マクロ(PFC)=15:80:5とする。 |
ケトフル | ケトジェニック導入期の短期的な副反応状態。体内のエネルギーが糖から体脂肪に移行すると、頭痛、だるさ、頭のモヤ、果物っぽい口臭、腹痛などがある。また、 脱水症状が多く、体内の糖が枯渇した結果で、程度の差はあるが不可避。水分と電解質を意識して摂取して緩和する。 =ケト風邪=ケトインフルエンザ |
糖質 | 「糖質=炭水化物-食物繊維」 |
炭水化物=カーボ | 「炭水化物=食物繊維+糖質」 |
プロテイン | タンパク質の英語訳だが、一般的にはタンパク質のみに精製された製品のことを呼ぶ。 |
タンパク質 | 炭水化物・脂質とともに3大栄養素と呼ばれるエネルギー源。1g当り4kcalのエネルギーをつくり出す。組織や酵素、ホルモンの材料として最も重要。タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されている。 |
ケトブレス | ケトーシス時に発生する口臭で、ケトン体(アセトン)の匂い。水を多く飲んだり、糖質の量を少し増やしたりすることで軽減することができる。ケトーシス状態の証拠で喜ばしい反面、口臭は世間的には悪。 でも、口臭を制御するために、糖を摂取するのは???ですね。 |
ロカボ®️=ローカーボ | 緩やかな糖質制限を行う食事方法のこと。日本人は、一日に300g程度の糖質を摂取しているが、ロカボでは130g以下に糖質を制御する。 ロカボ=糖質を今の半分にすれば、6ヶ月で13kg減量できる計算。 日本人の平均PFCバランスは13:30:57で、糖質が多すぎる。糖質ゼロ食品などを上手に利用して糖質を半分にカットするだけで、(体格性別年齢にもよるが)、減量可能だ。ケトをするまでもないかもしれない。 |
カーボ閾値(しきいち) | Carb Threshold。1日に食べてもケトーシス状態を維持できる糖質の最大量。 この数値は、十人十色で異なります。同じ人でも、炭水化物の種類、タイミング、体調で大きくブレます。ケトンメーターで計測して自分の閾値を大枠で知っておくと、無理と無駄が軽減できる。 |
グリコーゲン | 肝臓や骨格筋等に蓄えられている多糖類。急激な運動を行う時のエネルギー源や血糖維持に利用される。 |
脂質 | 三大栄養素の一つ。1g当り9kcalのエネルギーをつくり出す、効率のよいエネルギー源。脂質を構成する脂肪酸の種類で分類できるが、特に「オメガ3」脂肪酸の摂取が健康上、推奨される。一般的には、男性女性ともに1日のエネルギー量の20~30%を脂質から摂るように指導されることが多い。 ARA、EPA、DHAが良質な脂質の代表。ケトでなくても意識して摂取したい。 脳の働きに特に重要なのは上記のオメガ3脂肪酸。加齢によって脳から減ってしまうから、補う必要がある。ARAは卵。EPA、DHAは青魚を食べる。 |
PFCバランス | プロテイン(P)、ファット(F)、カーボハイドレート(C)の頭文字を取った三大栄養素の摂取バランスのこと。 一般的には、カロリーベースの比率またはパーセントで表記される。 (例)PFC=15:80:5 |
マクロ | 三大栄養素のバランスのこと。(使用例)「この缶詰、マクロ優秀だよね?」、「今日の弁当のマクロは完璧だな」 ケトーシスを維持するには、マクロ(PFC)は15:80:5のバランスを保つ必要があるが、頑張らないと脂質が不足してしまう。ダーティな油は避けたいから、リアルフードならナッツや青魚、グラスフェッドバター を常備する。 |
★MCTオイル | ココナッツやパームフルーツなどに含まれる成分「中鎖脂肪酸」100%の油。母乳にも含まれている、母なるオイルだ。 鎖長が短いMCTは、他のオイルより早くエネルギーに変換できるから、代謝が早い赤ちゃんに最適。同じく、糖質カットするケトジェニストにも必須アイテム。最近は「MCTオイルカプセル」の定期摂取により空腹感も制御できる。 カプセル以外で人気の摂取方法は、何かに溶かして飲むこと。 コーヒー、紅茶、ルイボスティーやミルクに溶かす。ティースプーン1杯から始めて、徐々に摂取量を増やしてみて。一日の一般的な摂取量は10~30g。ただし、空腹時にMCTオイルを多量に摂取すると、胃の不快感を引き起こす可能性がある。 |
ココナッツオイル | ココヤシの実の胚乳から抽出される油。ココナッツの甘い香りと、健康効果が多い「中鎖脂肪酸」が多くスポーツ選手などから火が着いて人気に。 |
食物繊維 | 「食物繊維=炭水化物-糖質」。人が消化できない食物中の成分。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられる。 食物繊維が多い食品は、咀嚼(そしゃく)回数を増やし、少量で満腹感が得られるから、食べすぎの防止に役立つ。また、小腸での糖質の消化吸収をゆるやかにするため、血糖の上昇とインスリン分泌が抑えられて太らない。ケトの間食はアーモンドとダークチョコとゆで卵をおすすめ。 |
中鎖脂肪酸 | 細菌、ウイルスなどに対する抗菌効果、抗酸化効果、免疫力を高める力がある。また、皮下脂肪・内臓脂肪低減効果もあるとの実験報告がある。 |
DHA | 正式名称「ドコサヘキサエン酸」。オメガ3脂肪酸に属する。 青魚に多く含まれる。 |
EPA | 正式名称「エイコサペンタエン酸」。オメガ3脂肪酸に属する。 青魚に多く含まれる。 |
BMI値 | BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数。成人ではBMIが国際的な指標として用いられる。 |
エリスリトール | 発酵食品に含まれる天然甘味料でカロリーゼロ。血糖値を上昇させないので、治療やダイエットで利用される。 |
電解質 | ナトリウム、マグネシウム、カリウム。 ケトでは、電解質の不足が危険だから、意識して摂る。 糖質カットすると、尿量が増えて電解質も失われ、腎臓や心臓への負担が増す。脱水症状は深刻で、ふらつき、腎障害、腎結石なども怖い。ポカリ等の摂取で、ケトフルも酷くならない。 |
防弾コーヒー=完全無欠コーヒー | =BPC(bulletproof coffee)などいろんな呼び方あり。 パレオ、ロカボ、ケト、間欠的断食、OMAD(One Meal a Day)など、各種の食ライフスタイルに対応。防弾コーヒーは、コーヒーと良質な脂質の組み合わせにより、満足感、注意力、集中力を高めてくれます。 |
グラスフェッドバター | グラスフェッド(grass-fed)とは、牧草(=grass)のみを与えられて育った乳牛のミルク原料のバター。 配合飼料や農薬、遺伝子組み換え作物を餌として与えないため飼育コストが高価だが、オメガ3脂肪酸が通常バターの5倍になるほど、栄養価が高い。 |
高タンパクケト( HPKD ) | 高タンパク・ケト・ダイエットは、標準的なケトよりも多くのタンパク質を摂取する。 マクロでP35%、F60%、C5%の割合。 研究によると、HPKDは、筋肥大も同時に狙う筋トレ愛好家に効果がある。ただし、糖新生も起こるため標準的ケトよりも減量は進まない。 |