■ケトジェニックは普通何ヶ月やるのかな?
■何週間で効果がでるのかな?
■おすすめの期間はあるのかな?
■一生やるのは無理っす・・・
・・・ケトジェニック(金森式ダイエット)に興味があっても、こんな心配事はありませんか?
上記の■4つは、僕が全部思ったことで、実は今でも、現在進行系で悩み続けています(泣)。
なぜ、現在進行系かと言うと、ケトジェニックは何故か単純ではなくて、同じことをやっても結果が変わったりするからです。
でも、僕がいろいろ失敗しながらも、試行錯誤して、改善して得た知見が少しでも皆さんのケトジェニックに活かせたら良いかなと思って、このブログにしています。
失敗だけは、いろいろしていますから、是非、僕の実体験を参考にして、効率よくダイエットに臨んでくださいね。
では、スタート!
いつまでやるの?金森式
まず、本ブログの構成と理解をしやすくするために、結論からお伝えします。
結論:初心者の方なら、1ヶ月間やってみよう
理由は、今から紹介しますが、期間でお悩みならば、1ヶ月やってみましょう!
準備運動に1週間
皆さんは「ケトーシス」と言う言葉を聞いたことがあるかと思います。
ご存じない方のために、おさらいしておきますね。
ケトーシスとは、断糖することで糖が体になくなっているから、体脂肪を燃やして生きて行こうよって状態のことです。
ちょっと、医学的な言い方とは異なるかも知れませんが、僕なりに分かりやすく表現にしてみました。
このケトーシスになることが、ケトジェニック当初の目標になるんですが、実は簡単ではありません。初心者の方は、頑張っても最速でも1週間かかってしまうと思います。なぜ、1週間もケトーシスになるのに時間がかかる?
それは、単純に体の機能が低下しているからです。
だって、今の今までずっと好きなだけ「糖質」を食べ続けていた訳ですから、体脂肪を燃やす必要なんてなかったでしょ?
ケトーシスになるのは生まれて初めてかも知れませんよね?
いや、間違いなく生まれて初めてだと思います。
生まれて初めて、肝臓が体脂肪をケトン体に変換作業するんですから、やっぱり準備運動が必要なんですね。それが、1週間が目安かなと思います。
ここが、僕は分かっていなかったので、なんちゃってケトーシスで止まった失敗経験があります。
ケトン体検出は落とし穴だった
準備運動が始まると、ゆっくり、じわじわと肝臓がケトン体を作り始めます。
でも、前提条件として「断糖高脂質食」を真面目に実行していないとダメですから、ここはクリアしておいてください。
話を戻すと、肝臓がケトン体を作り始めると、それを計測することができます。その方法は、別のブログでも紹介していますが、主に2つ。詳細については、後で読んでもらっていいです。現時点では、それほど重要ではありませんから。
ただ、ケトン体を検出できたから、ケトーシス大成功~!ではありませんから、空喜びは大禁物です。(ホントに大大大の禁物です)
なぜなら、まだまだこの段階では準備運動中なので、本格的に肝臓はケトン作りを稼働していません。僕の経験的に、ちょっとケトン体が出てきたレベルでは、全くダイエット効果もありません。
恥を忍んで、僕の失敗談を語ります。
僕は初めてケトジェニックを開始して、3日目にはケトン体(アセトン)を検出できました。初めてだったので、それはそれは嬉しく、歓喜したのでした。
体重も3日目を迎える前に2キロ以上減っていましたから、ケトジェニックは凄いと激しく空喜びしていたのです。
しかし、その後体重変動は極わずか・・・微減だけでした。その間、ケトンメーターは安定してケトン体を検出し続けていたにも関わらず、4週間経っても、体重はほぼ横ばいだったのです。
僕みたいに、4週間を棒に振りたくなかったら、空喜びは禁物です。
ケトンの計測方法2つ
1つ目は、尿検査です。検査と言っても、ケトンストリップ(ケトスティック)と言われる試験紙を利用して、尿にあるケトン体を確認することができるのです。イメージは、リトマス試験紙っぽい感じで、試験紙の色の変化で確認するタイプです。残念ながら、僕はこのタイプを使ったことがないので、使用感をお伝えできませんが、お手軽かな?とは思っています。
2つ目は、呼気ケトンメーターです。呼気に溶け出したケトン体(アセトン)を専用の計測器で計ります。とても緻密な機器らしく、歯磨きや飲食をした後には、ありえない数値を計測します。いつでもどこでも計れて便利。回数も制限がないので、ケトンストリップよりも経済的だと思います。僕もこのケトンメーターを愛用しています。
ケトフル出たら、良いサイン
準備運動が終わると、ミルミル体重が減少すると期待していませんか?
ここ最初に言っておきますが、それは無理です!簡単には痩せません!
なぜなら、長年の糖質で体は完全に錆び付いていたからです。ケトン体を肝臓が作り始めても、それを体がすぐには使えないし、使いません。ケトン体を使える体になるのに、まだ期間が必要になるんですよ。
だから、その間つまりケトーシス移行期間は体調が悪くなってしまうんです。それが、ケトフルと言われる副反応として現れます。
ケトフルは決して病気ではないんです。症状が風邪に似ているから、そう呼ばれているだけです。
このケトフル期間とは、糖質は使えないから、ケトン体をエネルギーとして使わないとな!って体ががんばっている時だと思ってください。
ですから、ケトフル症状が出たってことは、順調にケトーシスの階段を登っているってことなんです。ケトフル出たら、良いサインですから、もう少しですよ。頑張りましょう。
焦ってカロリー制限で大失敗
「人は、焦ると道を逸れる」
これは、僕の人生から得た学びの一つです(笑)。
ケトジェニックでも金森式でも、同じことが言えます。僕は、ケトフル症状がほとんど出ませんでしたが、出ないことを当時は喜んでいました。
体調不良は誰にも喜ばしいことではありませんから、症状が出ないなら出ない方が良いのは、当たり前ですよね。でも、今思えばケトフル症状が出なかったのは、ケトーシスが失敗していたからではないかな?と推測しています。
ケトフルにならなかった僕は、そのままケトーシスの階段を登れないまま、時だけが過ぎていきました。そして、僕は暴挙に出てしまいました。体重減少が進まないことに焦って、カロリー制限を数日してしまったのです。
その結果、体力が落ちてしまい、一気に何をしても楽しくなくなりました。筋トレや有酸素運動も継続してはいましたがクタクタでしたし、更には、気力も落ちてしまい、一日中無気力に過ごすことになったのでした。
今は大失敗をしたので知っていますが、当時の僕は知りませんでした。ケトジェニックで、カロリー制限はNGではなくても、要注意なのでした。
カロリー制限はダメ
ケトジェニック(=金森式ダイエット)は、今でもまだ主流である「低脂肪&カロリー制限ダイエット」とは、アプローチが全く異なります。この点を、しっかり理解して、押さえてからケトジェニックに臨まないと失敗してしまいます。
なぜ、ここを押さえないと失敗するかと言うと、多くのケトジェニストが、減量を急ぎ過ぎて、ついつい「カロリー制限」をしようとしてしまうからです。(僕みたいに!)
タンパク質、炭水化物、そして脂質は、3大栄養素と呼ばれていますが、だいたいカロリーを制限しようとすると、最初にやり玉に挙がるのが「脂質」です。脂質はグラム当りのカロリーが、他の栄養素の倍以上(9kcal/g)ありますから、カロリー制限するダイエットの場合、効率良くカロリー制限できるわけですね。
しかし、ケトジェニック(金森式)では、カロリー制限は通常必要ありません。世界中のケトジェニック関連のWebや論文を調査しても、積極的にカロリー制限を推奨していません。むしろ、エネルギー不足を感じないようにカロリー制限をする必要はない、とする意見がほとんどです。
長期間ケトは疲労困憊
体の調子が悪かったら、いくら痩せても意味ないと思っています。
今の僕にはそれが分かります。
特に、ケトジェニック(金森式ダイエット)を生真面目にやっていると、減量ばかり気になってしまって、他のことが疎かになってしまう場合があります。だから、大失敗したカロリー制限以降、ずっと僕は反省しています。
確認ですが、僕たちが食べる栄養は、
(1)エネルギーになる
(2)体をつくる
(3)体の調子を整えるに使われるのですが、だいたい(3)のことを世の中のダイエッター達は後回しにしてしまいがちなのです。
なぜ、このケトジェニックの期間を説明するブログで、体の調子を整える話をするかと言うと、栄養バランスと期間の間には、密接な関係があるからです。実際、僕も(2)の体をつくるまでは、一生懸命になりましたが、結局(3)の体の調子を整えることを疎かにしたために、逆に(1)も(2)もできなくなってしまいました。
知っていて欲しいのは、ケトジェニックは糖質を食べられない為、糖質を含む食材を十分に食べられない「食材が偏った食事方法」だからです。
僕が失敗を繰り返して、ケトの問題だと言い切れるのは、ビタミンやミネラル類の摂取食材が少ないこと、なのです。
例えば、野菜や果物、ナッツ類に加えて、海藻類、キヌアなどの炭水化物系スーパーフードも十分に食べられない点です。これらの食材は、糖質を少なからず含んでいるので、厳格な断糖をしている場合には、ほとんど食べられません。食べたとしてもほんのわずかになってしまいます。もちろん、断糖を緩めてしまえば食べられるけど、減量効果は確実に落ちてしまいます。
大事なのでもう一度言いますが、ケトジェニック(金森式ダイエット)では、ビタミンやミネラル類の摂取食材が少ないために、結果的に栄養バランスが徐々に崩れます。長期になるほど、偏食は栄養バランスを崩し、(3)の体の調子を整えることができなくなり、疲弊・困憊してやつれて、ダイエットを諦めることになるのです。
だからズバリ!
以上のことから、長期ケトジェニックはおすすめできません。
ケトジェニックの糖質制限は強度がいろいろありますから、それでも長期の考え方が変わります。
1日に60g以上の糖質を食べられる「ゆるいケト」だったら、6ヶ月以上可能だと思います。なぜなら、糖質制限が緩いので、比較的自由に食材を選べるからです。
しかし、金森式ダイエットのように完璧な断糖を目指し、1日に10g以下の「断糖」でストイックに攻めるなら、3ヶ月が限界かなと思っています。
まとめ
「ケトジェニックは、減量だけに非ず」です。
日本ではまだまだ、期間限定のダイエット方法の域を出ていませんが、世界的には、多くの方のライフスタイルになっています。
ですから、金森式ダイエットの金森重樹氏曰く「一生しないなら、するな」と言い切ってしまう位ですから。
でも、多くのケトジェニックの初心者の方へ「期間は一生ですよ」とは、言うのは極端過ぎます。
そこで、僕の経験的には、「最初は1ヶ月」をおすすめします。
1ヶ月あると、厳格にやれば必ず効果が出てきますし、体調と相談して、期間を延長してもいいし、チートデイを一旦入れて気分一新させてやり直してもいいので、丁度チャレンジしやすい期間だと思うからです。
ただ、ケトジェニック(=金森式ダイエット)は、今でもまだ主流である「低脂肪&カロリー制限ダイエット」とは、アプローチが全く異なります。
この点を、しっかり押さえて、理解してからケトジェニックに臨まないと、僕みたいに失敗してしまいます。