金森式ダイエット（ケトジェニック）は、激ヤセできるダイエット方法らしいけど、どんなやり方なの？
金森式（ケトジェニック）とは？
金森式ダイエット（ケトジェニック）は、高脂肪、中タンパク、超低糖質の食事法。 糖質の代わりに脂質をたくさん食べて、 「脂肪燃焼スイッチ」 を入れる食事方法のことです。
通常、私たちはグリコーゲン（炭水化物）を大量に摂取しています。そして、活動に必要なエネルギーを炭水化物に依存しています。炭水化物を合間なくたくさん摂り続けると、体脂肪を利用する暇がなく、むしろ蓄積され、太ってしまいます。また、体重の増加は、2型糖尿病などの慢性的な健康問題にもつながります。
そこで、脂肪を取り除くための最善かつ迅速な方法は、「脂肪燃焼スイッチ」を入れることなのです。
そのスイッチが、金森式ダイエット、いわゆるケトジェニックです。
金森式ダイエット（ケトジェニック）は、超低炭水化物、適度なタンパク質、高脂肪の食事になります。
一般的なケトジェニックでは、糖質の摂取量を5％以下に制限することで、体から糖質（グリコーゲン）を枯渇させます。これにより、体がケトーシスと呼ばれる代謝状態になります。体は脂肪を燃やし始め、結果として余分な体重を減らすことができるのです。
金森式ダイエット（ケトジェニック）は、ケトーシス状態を目指す行為と言えます。
ケトーシスとは？
ケトーシスとは、体が糖質に代わって体脂肪をエネルギー源として使用するようになる代謝状態のこと。
金森式ダイエットは、なぜ人気？
他のダイエット方法では何年もかかる成果を、短期間で達成できるからです。
金森式ダイエット（ケトジェニック）の効用
体重減少だけではありません。腎臓病、糖尿病、多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）など、体重に関連するさまざまな慢性的な症状も改善するので、認知が広がっているのです。ケトジェニックは、健康寿命を延ばし、特に女性の関心が高い肌や髪の美容と健康にも効果があります。以下は、ケトの効果効用の一部です。
減量
ケトジェニック（断糖高脂質食）は、主に体脂肪をエネルギー源とするので、体重減量効果があります。また、ケトジェニックでは、満腹感が得られるような食品を多く食べるので、食欲を抑えることもできます。
日々のパフォーマンスがアップ
体内のエネルギー源を脂肪一つに保つことで、血糖値の乱高下がなくなります。すると、イライラや食後の眠気など日中のパフォーマンスの「ムラ」がなくなります。
血糖値コントロール
ケトジェニック（断糖高脂質食）は、従来の低カロリーダイエットと比較して、糖尿病の管理と予防に効果的な方法であることが研究で示されています。II型糖尿病患者や糖尿病予備軍の方は、ケトジェニックを検討すると良いかもしれません。主治医との相談は必要です。
コレステロールと血圧の管理
低炭水化物ダイエットに関する多くの研究では、他のダイエット方法に比べて血圧の改善が見られます。
肌や髪の美容効果
金森式ダイエット（ケトジェニック）の食事（断糖高脂質）は毛髪や肌に良い影響を与えます。なぜなら、健康的な脂肪を摂取し、糖分をカットすることで、炎症や酸化ストレスが減少するからです。ケトジェニックは、皮膚がんの予防、ニキビの改善、静脈瘤の軽減などにも効果があると言われています。
すごい！ダイエットだけじゃないんですね。でも、誰でも金森式？できるのかな？
断糖の歴史
まず最初にお伝えしますが、金森式ダイエット（ケトジェニック）は新しく生まれた方法ではありません。人類は、狩猟採集時代から超低炭水化物の状態でも生命を維持するために進化してきました。
1万年前までの人類は、炭水化物を多く含む食品の入手は限られていて、とても贅沢な食品でした。もし炭水化物を多く含む食品を見つけたとしても、保存する手段も限られていたのです。（なぜなら、炭水化物を多く含む食品は、最も腐りやすいからです。）
その結果、人類は、脂肪を主なエネルギー源として利用し、タンパク質を体の修復と成長の源として利用するように進化してきました。
つまり、体を動かすために、炭水化物からのエネルギーと脂肪からのエネルギー（ケトン体）という２つの代謝機能を進化させてきたのです。人体の最も一般的な状態は、ケトーシス。
つまりは、脂肪からエネルギーを得ている状態が普通だったのです。
人類は、元々ケトジェニックで生きてきた生き物なのです。
ケトジェニックの副作用
ケトーシスに移行し、体の燃料源がブドウ糖から脂肪に変わると、体にさまざまな不快な症状が現れます。
「ケトフル（ケト風邪）」と呼ばれることもある症状には、以下のようなものがあります。
「ケトフル（ケト風邪）」の症状の例
ケトブレス（口臭）
頭のモヤ感
睡眠障害
イライラ感
気分の落ち込み
便秘など胃腸障害
吐き気
嘔吐
めまい
エネルギー不足感
筋肉の痙攣
頭痛
鼻炎など
これらの症状は、体がケトーシス状態に慣れると、多くは治まります。
また、チート食によってケトーシスから離脱してしまうと、再びケトーシスに戻る時に、同じ症状になる場合が多いようです。
まとめ
金森式ダイエット（ケトジェニック）は、高脂肪、中タンパク、超低糖質の食事法。短期間で体重を減らし、太らないライフスタイルに変えたいなら、ケトは最高の選択肢です。 モデルやプロのフィジーカー、フィットネス愛好家を中心に普及していて、従来のダイエット方法とは比較にならないほどの結果が報告されています。
しかし、実践には正しい知識が必要。ポイントは、炭水化物（糖質）を減らすだけではないということです。脂肪とタンパク質の摂取量は、ケトーシスとなる上で極めて重要です。
ケトーシス状態になるときには、様々な不調を感じるかもしれません。その不調は、ケトーシス状態であることを示すサインにもなりますが、場合によっては医師への相談が必要です。
